タグ: 痛風

  • 痛風は何科を受診するべきか?発症当時の私の答え

    痛風は何科を受診するべきか?発症当時の私の答え

    足首や足の親指の付け根の痛みを感じて「これは痛風っぽいなあ」と感じた際に、実際問題として何科の病院に足を運ぶべきなのか迷う人は少なくないんじゃないでしょうか?

    自分が感じている痛みならまだしも、自分のパートナーや身内が痛みを訴えている時はなおさら分からないと思います。

    私の場合、はじめは「足首を捻ったかな?」くらいだったものが夜間から明け方にかけて足首の骨にヒビが入ってしまったかのような激痛に変わったため「足首の骨にヒビが入ってる!間違いなく整形外科だ!」と思って整形外科に駆け込みました。

    本当は何科を受診すべきなのでしょうか?ウェブで検索すると「内科」や「リウマチ科」の名前があがっていますが、痛みの程度などによっては「整形外科」や「緊急外来」に行く人もいらっしゃるようです。

    「緊急外来なんてたいそうな!」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、あの急激な痛みが波のように襲ってくる感覚を知っている身からすると、とても納得感があります。

    整形外科を受診した私の場合はまずは他に外傷がないことを調べていただき、血液検査をした上で正式に「痛風」と診断いただいて薬を処方してもらえたので、整形外科でも問題なく治療していただけるみたいです。

    今から思い返しても突然襲ってきた足首の激痛を味わいながら「これは内科に行こう」とはとても思えなかったように思います。

  • 尿酸値を抑えるために日常的に続けている習慣と実践難易度

    尿酸値を抑えるために日常的に続けている習慣と実践難易度

    痛風発作を起こさないためには、日常的に血液中の尿酸の濃度を上げないこと、尿酸の濃度を下げることが大事です。

    今回は私が自分の血中の尿酸値を下げるために取り組んでいること、日常的に継続する際の実践難易度をご紹介いたします。

    結論としては以下の5つです。

    1. 尿酸値を下げる食材を積極的に食べる
    2. 1日2L以上の排尿
    3. 禁酒
    4. カロリーを摂り過ぎない食事
    5. 十分な睡眠時間

    1. 尿酸値を下げる食材を積極的に食べる

    実践難易度:☆

    前回の記事では海藻や野菜を積極的に摂るというざっくりとした話をしましたが、日常的に同じものを食べ続けるのはなかなか難しいので、以下のようなものをローテーションで食べるようにしています。

    低脂肪乳・ヨーグルト:
    尿酸の排泄を促進して血液中の尿酸値を下げるそうです。

    野菜・海藻サラダ:
    コンビニ、スーパーなどでも、キャベツの千切りや葉物野菜をサラダにしたような食品が手に入りやすいので、積極的に食べています。プリン体が非常に少なく、ミネラル等で尿をアルカリ化して尿酸の排泄を助けるようです。

    水・白湯・炭酸水・麦茶:
    尿量を増やして尿酸の排出を促進します。後述しますが、1日8回以上の排出を目標に飲んでいます。

    コーヒー:
    尿酸を下げる作用があり、プリン体がほぼゼロだそうです。

    2. 1日2L以上の排尿

    実践難易度:☆☆

    1日2L以上と聞くと「とてもそんな量出ないよ」と思ってしまいます。
    成人男性が1度に排泄する尿の量は200mL〜400mLと言われているので、1日に6〜7回が目安になります。目が覚めて昼食までに4回、昼食を食べてから眠るまでに4回程度トイレに行く計算だと考えるとクリアしやすい目標になります。

    とはいえ、排尿のために、水、白湯、炭酸水、麦茶、コーヒー、水出し紅茶などを駆使して水分の摂取に飽きないようにする工夫はしています。

    3. 禁酒

    実践難易度:☆☆☆

    アルコールに依存していない限り、そんなに難しいことじゃなさそうに見えますが、我々は自分たちが思っている以上にアルコールのCMや広告を目にする機会にさらされています。

    仕事で成果が出た日、週末の午後、ストレスフルでやってられない時にそういった広告を目にしてしまうと思わず飲みたくなるものです。

    私は自分が禁酒していることを思い出すために自分のデスクの脇に冷えていないビールを置いています。手を伸ばしたら終わりなので、もしかすると「疲れないこと」「頑張らないこと」も重要なのかもしれません。

    4. カロリーを摂り過ぎない食事

    実践難易度:☆☆☆☆

    1で「尿酸値を下げる食材を積極的に食べる」という話をしましたが、同時に食べ過ぎないことも重要です。私の身長の場合だと1日の摂取カロリーは1,600kcal程度が推奨されます。

    1日3食しっかり食べる場合、1食549kcal以内におさめる必要があります。これはどの程度のメニューになるかと言うと、大好物のマクドナルドのポテト Lサイズ 1つ程度です(公式には515kcal)。バーガーもドリンクも付けることなく、ポテト Lサイズ1つ。地獄のようです。

    ただし、食材を入れ替えると案外頬張って食べれる量になります。


    野菜・海藻サラダ、サラダチキン、ドレッシング、インスタント味噌汁、小盛りのご飯1杯程度でも同等の摂取カロリーを賄うことができます。

    尿酸値を下げる食材を入れつつ、お腹が満ちるような組み合わせでカロリーを摂り過ぎないメニューは、なかなか奥が深くて難しいです。

    5. 十分な睡眠時間

    実践難易度:☆☆☆☆☆

    最も難しいのは睡眠時間の確保です。

    仕事があり、家族を持っていると自ずと自分のために使える時間は限られるものです。どうしてもやりたいことはあるのに、睡眠時間を削ることができないジレンマに毎晩苛まれます。

    私の場合だとレギュラーで観ているテレビ番組や配信の番組を観たり、本を読んだり新しい技術を試したりする時間はとても楽しい時間なのですが、寝ている時に起きた痛風発作の激痛のことを思い出すと大人しく寝るしかありません。

    「やりたいこと」と「尿酸値抑制」のせめぎあいの中で高度に自分を律する必要がある、とても難易度の高い取り組みです。

    尿酸値を抑えるために日常的に続けている習慣とはいえ、いずれもマネジメント可能な内容なので割とゲーム感覚でやっているのが実情で自分用に尿酸値抑制生活を記録するアプリをつくりたいくらいです。

    せっかく向き合わざるを得なくなった厄介な体質なので、せめて楽しく向き合いたいと考えています。

  • 痛風について私が知っていることまとめ

    連日痛風を発症した話ばかりしていたので、改めて自分の中にある情報の整理も兼ねて知っていることをまとめていきたい。

    痛風について

    痛風は血液中の尿酸値が過剰に増え過ぎることで尿酸が結晶化して関節(主に足の親指の付け根や足首)に沈着してしまい、身体の防御反応によって激しい炎症と腫れ、耐え難いほどの強い痛みが突然起こる病気。

    痛風の主な原因は「高尿酸血症」と呼ばれる状態で、血液中の尿酸値が長期間にわたって高くなっている状態。(尿酸値を6.0mg/dL以下の状態を維持できれば問題ないが、私の場合は尿酸値8.0mg/dLだった。)

    尿酸値について

    尿酸値を6.0mg/dL以下に保つことで、体内に溜まっている尿酸の結晶が減り、痛風発作が起きにくくなる。さらに高尿酸血症と合併しやすい生活習慣病、慢性腎臓病、心筋梗塞、脳卒中などを予防することにもつながる。

    尿酸値を下げる薬を服用すると、身体の中でつくられる尿酸の量を抑えることにより、尿酸値を下げることができるが、1日1回決められた時間に服用する必要がある。

    尿酸値は一気に下げると痛風発作を引き起こすため、薬の服用によって尿酸値を少しずつ下げつつ、生活習慣の見直し(食事、飲酒、運動など)をする必要がある。

    尿酸はプリン体という物質が分解されて生じる老廃物で主に腎臓から排出されるが、十分に排出されないと血中に蓄積する。

    プリン体について

    体内のプリン体の8割は体内で生成される。主に細胞分裂や細胞の生まれ変わりの際に細胞内の核酸が分解されてプリン体が生じたり、無酸素運動などの激しい運動によって大量のエネルギーが急速に消費される時にプリン体が放出されてしまう。

    プリン体は主に体質やストレス、肥満、激しい運動などでも体内合成量が増える。

    体内のプリン体の残り2割は食事から摂取したプリン体。1日に摂取するプリン体の量は400mg(0.4g)を越えないように気をつける。

    食品の中に含まれるプリン体の量に関わらず、1日に摂取するエネルギー量を抑えるといい。

    自分の身長(m)×自分の身長(m)×22×25〜30kcal

    身長175cmの場合、

    1.75 × 1.75 × 22 × 25〜30kcal = 1,684kcal 〜 2,021kcal

    尿酸値を下げるための生活習慣の見直しポイント

    1. アルコールを摂取しない

    飲酒量に比例して尿酸値が高くなってしまう。尿酸に影響を与えない程度のアルコール量の目安もあるが、守る自信がないので基本的に禁酒。

    2. 1日2L以上の排尿

    尿中に溶ける尿酸の量を増やすために1日2L以上の排尿ができるように、水やお茶で水分を補給する。

    成人男性が1度に排泄する尿の量は200mL〜400mLなので1日に6〜7回、午前と午後に3回以上ずつトイレに行くようにする。

    3. 1日7.5h以上の睡眠

    睡眠不足は体内を酸素不足にしてしまい、プリン体を生成してしまいます。また、腎臓の血流量を減らして尿酸の排出量を減らしてしまい、結果的に尿酸値を上げる恐れがあるので十分な睡眠時間を確保する。

    4. 尿酸を排出しやすくする食べ物を摂る

    尿を中性に近づける食材を積極的に摂取することで、体内の尿酸を排出しやすくする。
    尿を中性に近づける食材は、ひじき、昆布、わかめといった海藻やほうれん草、大豆などの野菜がある。

    また、肉や野菜は「煮る」「茹でる」ことでプリン体量が2/3に減る。

    ざっくりとしたまとめになってしまいましたが、痛風と付き合っていくための基礎知識としては広く浅く網羅できているのでは?と思っていますが、これからも厄介な同居人を大暴れさせないために理解を深めていきます。

  • 激しい運動で痛い目を見た

    激しい運動で痛い目を見た

    以前痛風と診断された時、医師に言われていたまま忘れていたことがあります。

    「激しい運動は控えましょうね。」

    私の中の激しい運動といえばフルコンタクトのあるラグビーのようなイメージをしていたのですが考えが甘かったようです。

    実は痛風と診断されてから生活習慣そのものを改めるべく、割と積極的に運動をしていました。


    1日30-60分の有酸素運動が効果的ということを調べていたので、時間があって晴れている日は割としっかり走っていました。

    しかし、ただ走るだけでは味気ないというか飽きてしまうので 1.5k-3kウォームアップのジョグ→500mインターバルトレーニング→60mダッシュというメニューを定めて走っていました。これはただ闇雲に決めた訳でもありません。

    身体を温めた上で古傷のある足首や膝の様子を見つつ、どこまでの負荷がかかっても大丈夫なのかを調べるためのジョグ。ジョグだけでは心拍自体はそこまで上がりきらないため、肺活量を高めて一定の距離を全力で最後まで走り切るためのインターバル。ジョグやインターバルトレーニングではどうしても中長距離を走る姿勢になるため、短距離を最高速度で走る筋力を養うためのダッシュという具合に割としっかりめに走り、割と走り抜ける実感を掴みかけていました。

    今思えばそれが良くなかった。

    欲が出て久しぶりにラグビーがしたくなってしまったのです。
    高校時代を通して汗を流し、40歳を機に22年ぶりに再開したラグビーだったのですが、仕事が忙しくて長らく練習に参加できていませんでした。しかし今や走力とそれに伴う筋力がついてきていることを実感してしまったので、ラグビーがしたくなったのです。

    スパイクで芝生の上を走る感覚、楕円球を受け取って繋ぐ楽しさは変わっていませんでした。また、以前にも増して走れる実感があり、大人気なく結構ハードに練習してしまいました。


    終わった後は心地良い筋肉痛を全身に感じながら、明日からまた有酸素運動でもっと走れる身体をつくろうと気持ちを新たにしました。

    翌朝、予想どおりの軋むような全身の筋肉痛と予想外の足首の激痛が襲いました。

    久しぶりに全身を使ってあれだけ動いたので筋肉痛は理解できました。ただ、前にも痛風発作で経験した足首の激痛を再び味わうのは予想外でした。


    さらに全身の震えと悪寒。。。熱はなかったのですが家族も心配するほどずっと震えていて、自分の身に何が起こっているのかわかりませんでした。

    ふと思い出したのは先生が言っていたあの一言。
    「激しい運動は控えましょうね。」

    改めて調べると無酸素運動や高強度の運動は発汗によって体内の尿酸値を一時的に上昇させるため注意が必要とのことでした。さらに筋肉痛は体内の尿酸濃度を上昇させることもあるとのことでした。激しい運動が禁じられている理由を身を持って体感した出来事になりました。

    不思議にも全身の震えと悪寒は一晩寝ると治っていましたが足首の激痛は残っており、痛み止めを飲みつつ痛みが引くのを待っています。

    ちゃんとお医者さんのいうことを聞いて痛風の治療が落ち着くまで激しい運動はやめておこう。と改めて肝に銘じました。

    いい年して何をやっているんだ。

  • 6つの良くない状態

    6つの良くない状態

    前回からの続き。

    整形外科の先生に初見で「痛風」と判断されていたのですが、翌日には血液検査の結果も確定し、晴れて「痛風持ち」になりました。嬉しくないクラスチェンジです。

    処方されていた痛み止めの薬から、計画的に尿酸値を下げていく薬に切り替わることになりました。

    薬で尿酸値を下げることはできるようなんですが、一気に尿酸値を下げると痛風発作が再発することがあるらしく、2週間毎に量を増やしながら投薬していくとのこと。

    ちゃんと向き合わなきゃいけない問題が増えてゲンナリするものの、改めて診断してもらえて良かったのかもしれません。

    お医者さんにハッキリと「痛風」と診断されてショックを受けていたものの、思い返すと20代の頃から「これは痛風なのかな?」と思うような兆候はあったように思います。

    下半身を中心に「皮膚を針で刺すような痛み」や運動もしていないのに筋肉痛によく似た「関節周辺の痛み」いずれも深酒をして水分を十分に摂っていなかったタイミングが多かったような気がします。

    母に何気なく診断結果の話をしたところ、父方の家系に痛風の症状を持ってる親戚が多いようで「遺伝だろうねえ。」と言う話をしていました。

    遺伝的な要因もあるため、本来は他の人よりも一層気をつけなきゃいけなかったのかもしれませんね。

    思い返すと先日の痛風発作が起こったタイミングは「良くない状態」がいくつも重なっていたように思います。

    • 大前提として「痛風持ち」家系のサラブレット。
    • 会社員としての仕事と自営業としての仕事が重なり、連日の睡眠不足。
    • 自制しているつもりはあるものの、ストレスから来る食べ過ぎ。
    • 少し休めるような夜があると、すかさず飲酒。
    • 仕事に集中している時にはほとんど水分を取らない。
    • 自宅でリモートワークしているため、通勤も無く運動量ゼロ。

    書き出してみるとあまり大したことでは無さそうに思うのですが、身体の方が悲鳴をあげてしまっているのでしっかり歳をとっていると言うことなんでしょうね。

    裏を返せば書き出した6つの「良くない状態」を避けることができれば、痛風発作を起こさずに済む訳なので、自分の生活を見直しつつ、6つの「良くない状態」が重なる状態を避けたいものです。

    この記事のアイキャッチ画像:craftbeermaniaさん(写真AC)

  • 厄介な同居人

    厄介な同居人

    前回からの続き。

    足首の痛みで夜も寝れなかった朝を迎えた翌日、足を引き摺りながら整形外科へ。

    「見たところ痛風ですかねえ。明らかに打ったとか捻った覚えがないんでしょう?レントゲン撮って血液検査しないとも何とも言えないですが。」

    医師の先生に初見で「痛風」と言われて固まってしまった。

    念の為にレントゲンを撮り、良かったのか悪かったのか無事に何の外傷も無く、痛風がほぼ確定した。

    「血液検査の結果が出るまでは痛み止めと抗生剤で対処療法的に処置しましょう。血液検査で痛風が確定したら、改めてお薬出しますから。」

    自分には縁遠いものだと思っていた痛風。飲み好きの太ったオジサン特有の病:痛風。自分がそんな病気に罹ってしまったことのショックで呆然としてしまった。。。

    「ショックで診察後に呆然と採血を済ませ。」と書きたいところでしたが、さらなる非日常が待ち受けていました。

    看護婦さんが注射に慣れていなかったのか、採血用の注射を持つ手は震え、刺した針を何度も動かし、案の定血液も取れないせいか奥に奥に差し込んで激痛と共にようやく採血。極上のホラー体験と注射後の鈍い痛みを味わいつつ家路に着きました。

    痛風

    突然身に降りかかり、これから付き合う羽目になった厄介な同居人。

    これまでの生活を振り返り、改めていくための大事な反面教師として向き合っていきたい。

  • The Beginning of Battle

    The Beginning of Battle

    数日前から左足首が痛んでいました。
    自覚したのは深夜の作業明け、椅子から立ち上がった時でした。知らずに捻ったのかと思っていました。

    朝から寝る間際まで長時間椅子に座り、キーボードをカタカタしては画面を確認する作業を延々とやっている仕事なので、足元が疎かになりがちなのです。

    足をまっすぐ下ろしていることもあれば、組んでいたり変な角度にひねったままのこともあるので「また変な角度にひねってたのかなあ。」と思っていました。

    捻挫した時のような痛みだったので、足が接地する時に変な角度にならないように、変な力が入らないように細心の注意を払って階段の上り下りをしていたものです。

    その夜、目が覚めてしまうほどの痛みが襲ってきました。
    足を高く上げたり、クッションで痛みの無い角度に固定しながら、うつらうつらと何とか明け方まで寝ることができました。

    起き上がろうとしても足に力を入れると痛む。立ちあがろうとして足首に体重をかけようとすると痛む。歩き出そうと足首の角度を変えようとすると痛む。

    何をしようとしても足首に激痛が走ります。

    子どもを保育園へ送るのを妻に託し、早々に近くの整形外科へ。

    歩くこともままならない状態だったので、骨にヒビが入ったりでもしたのか?階段の上り下りで余計に痛めてしまったのか?実は筋が伸びてしまっていたのか?など…。ふだんは自分の身体に対してすることのない自省に自省を重ねていたのですが、自省すべきはそっちじゃなかったようです。