漫画の連載終了とアニメ化決定のお知らせを受け取ったその日からひたすらに公開を待ち続けた作品が放送されるようになり、私の荒んだ気持ちを毎週のように慰めてくれています。
まずオープニングがイイっ
曲が良い!乃紫さんの弾けるような歌声が良い!
何回も見返せば見返すほど、アニメがオープニング曲を思い出させてくれるし、Spotifyで曲だけ聴いているとアニメが見たくなるし、地獄のように幸せなループを生み出してくれてて幸せです。
フェナキストスコープ(?)チックな始まり方で、キーポーズがいかにも高校生(あくまでイメージ)なシーン満載のオープニングアニメーションがとても良い!配色もかなりモダナイズされたY2Kっぽくてとても目に馴染む感じがまた良い!
せっかくのスタッフロールがアニメーション演出の中に組み込まれていて可読性の観点で少し心配になるんだけど、それでもオープニングアニメーションを毎回観ている私のようなファンにはとても刺さっております。ありがとう。
※ 記事を書くために改めてオープニングを見直していたら、フェナキストスコープ、ゾーエトロープ、テアトル・オプティークなど視覚効果の技法のオマージュが至るところに散りばめられていて映像作家さんとしての教養の高さが窺い知れてさらに好きになりました。
漫画の良さを活かした演出がイイっ
日常シーンやシリアスシーンは通常の等身で進みつつ、ボソッと小声で突っ込んだり注釈ツッコミの時はデフォルメ等身で演出したり、雰囲気や会話の流れに合わせて漫画っぽい演出やグラフィカルな演出が効いてるので見ていて飽きません。
漫画のコマ割りのようなテンポ感が良いシーンの切り替わりが、若者らしい歯切れの良いセリフ回しと相まっているので全体的にとても見やすい。もうこれだけで既に優秀!すごい!神!
とあるエピソードの1カットの秒数を数えてみたら、2-3秒でどんどんカットが切り替わっていくので、むしろ5秒くらいのカットになると「じっくり見せてくれている」という印象がより強まりました。(というかカット数多いの大変そう。でもデフォルメカットも多いからそうでもない?)
セリフ回しの歯切れの良さとカットの短さ、さらにカット毎に等身を変えたりマンガ的演出が組み込まれたりコロコロ切り替わるので、本当に飽きずに見ていられる。むしろ、2回くらい見ても「あれ、鈴木この時こんな顔してたんや。」ってなるっ
このアニメ、いかにも明るくて能天気なマンガ的なノリの良さがありつつもただただ明るいだけじゃないんです。
恋愛初期の相手との関係性や距離感の微妙なニュアンスや、大人になった今でも共感できる日常系あるあるシーンなどがモリモリに盛られているので、気がつくとずっと観ていられます。
私の好きなキャラクター達が動いているっ
ちょっと話数が進んでからの話になりますが、私の推しは「タイラズマ(平・東)」。
主要な登場人物のそれぞれが高校生らしい軽さと明るさと朗らかさと初々しさで青春を謳歌している一方で、高校まであまり甘酸っぱい恋愛経験をしていない平(タイラ)と東(アズマ)こそ、疲れた大人に見てほしいっ!
「いやいや1話22分のアニメなんて全13回も観てらんないよー」というそこのあなた!
そんなあなたにこそ観てほしいエピソードありますっ!それが第8話「今年の秋は…」。
Hilcrhyme(ヒルクライム)さんの有名曲の歌詞のオマージュから始まるあのエピソードですよ(ちなみにこの入り方は何度か擦られてます。)
東の性格と平の性格の違いが端的に分かりつつ、今後の2人の関係性の変化に惹き込まれてしまうエピソードなのでぜひ履修しましょう。単行本の最終巻まで読むと、東の秘めた胆力のある女っぷりを見ることができてファンとしては悶えます。
タイラズマのことが好き過ぎて単行本の買い方が狂うくらいには大好きなんですが、タイラズマを語るボキャブラリーが貧弱過ぎるのでこの辺りにしておきます。
そしてエンディングがイイっ
もちろんまずは曲が良い!
全画面に散りばめられたポップな3DCGオブジェクトから始まるところが良い!何が良いかというと、私の好みに刺さっているだけですが、可愛いポップな3Dオブジェクトがワチャゴチャしててとても良い!(このシーンはたぶん谷くんのメガネのためだけにある。)
そして歌詞が始まるとスキップするデフォルメされた2Dアニメの鈴木に合わせて友人達の日常のワンシーンが展開されるところが良い!
画面中央で鈴木がスキップしている道は画面を左上と右下に斜め1直線でぶった斬っており、綺麗に視線誘導ができるようになっているところに気づいてから制作者に敬服しました。
オープニングでスタッフロールを演出的に完全に殺しにきているのに、こちらは逆にとても観やすくしてくれているところにプロの心意気を感じます。ここも好きです。心の栄養をありがとう。
先ほど「友人達の日常のワンシーンが展開されるところが良い!」と簡単に言ってしまったのですが、展開されるシーンの切り替わりがとても良い!というかめちゃくちゃ良い!
それぞれのキャラクターが「キャラクターらしい」シーンに配置されてめちゃくちゃミニマムな動き?仕草を見せて、終わるとすぐさま別のシーンに切り替わるところで「あぁ!もっと観たい!まだっ」と思わせてくれます。
さらにシーンの切り替わりにモーショングラフィックス的な演出がされていて、それも可愛らしくも今っぽくて、このアニメらしさもあってすごく良いんです。
何よりサビに入る直前のシーンがこの作品を通して鈴木と谷くんにとってとても大切な場面を使っていてクリエイターがファンを殺しに来ているのがわかります。(褒め言葉)
エンディングの最後にデフォルメじゃない等身の高いキャラクター達が駆け出す直前のようなシーンを演出してくるところとか、何遍見ても飽きません。素敵です。
少し視点を切り替えて…
ふだんウェブに関わる仕事をしていることもあり、良い意味でのサプライズというかプロデュースする大人たちの凄みを感じた瞬間がありました。
2026年3月末時点で「正反対な君と僕」というキーワードでGoogle検索すると、検索結果の表示領域をすべてジャックする「SERP domination」を綺麗に達成していてファンとしてめちゃくちゃに気持ちが良いし、単純に嬉しい。
と同時にこんなにクリエイティブとプロモーションのお手本みたいな作品が存在していいのか、尊い。となっています。
ちなみにアニメーションプロデューサーは内海照子さん、アニメーション制作はラパントラックさん、制作幹事はSHOCHIKU anime(松竹アニメ事業部)さんだそうですが、版元の集英社さんとも相まって「プロデュース力えぐっ」っとなりました。
[第1話・第2話]正反対な君と僕 – 阿賀沢紅茶 | 少年ジャンプ+
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正反対な君と僕 公式(@seihantai_x)さん / X
この記事のアイキャッチ画像 : UnsplashのMax Andersonが撮影した写真のMax Andersonが撮影したイラスト素材
