視聴のきっかけ
当初はドラマの番宣予告でおじさんになった反町隆史さんがとても良い雰囲気を出していたので、おじさんになった反町隆史が見たくて見始めました。
2026年3月に「踊る大捜査線」の29年ぶりの作品となる『踊る大捜査線 N.E.W.』が発表されましたが、織田裕二さんや竹野内豊さんや柳葉敏郎さんなど、かつてのフジドラマを飾った名優さんは今も変わらずに魅力的ですね。
ストーリーの魅力
現代で見つかった思いもよらないきっかけから、ドラマの主な舞台となる「1988年」の出来事とを交錯しながら謎解きが進んでいく展開はTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」以降のリバイバル系ドラマでよく見る展開になりました。
おじさん達の記憶の中に「引っ掛かってるんだけど、どうしても思い出せない!」感じが共感できつつ、次も見たくなる仕掛けになっていて思わず最後まで見ることができました。
かつて少年だったおじさん達が年相応に奮闘する様々なシーンに共感のツボを押されまくりました。仕事やキャリア、家庭や持病、親の介護やかつての理想といったものが世間擦れして丸くなってるんだけど、ところどころ「大人として尖っている」感じがちゃんと残っていて味わい深いです。
最近は「少年ジャンプ」系の作品といった少年誌の作品も肌に合わなくなってきて、青年誌の尖り散らかした感じも辟易していたので、年相応のリアリティと面白さが両立した共感できるドラマでした。
キャラクター・キャストの魅力
ドラマを進行していくメインキャストとして反町隆史さん、大森南朋さん、津田健次郎さん、福本莉子さんがいて、それぞれキャラクターもクッキリした役者さんなんですが、最後の最後まで謎の多い「マチルダ」として現れる木竜 麻生(きりゅう まい)さんが印象的でした。
どこかで見た覚えがあったなと思っていたのですが、フジテレビ系ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」で控えめながら存在感のある役柄だったのでかろうじて覚えていましたが、今回は「良い感じにぶっ飛んでる小学校の先生」→「失った娘に恥じない生き方をしようと奮闘する1人の女性」という感じに印象が変化する役になっていて、同じ演技がドラマ前半と後半で違って見えるところが素敵でした。(女優さんってみんなそうなんですかね?すごい女優さん!)
音楽・演出
各話の終わりに流れる主題歌「Everyday」がまた良い感じに印象的でめちゃくちゃ良い選曲でしたね。過去に対する諦観と、過ぎ去った出来事に思いを馳せながら「じゃあ、これからどうしていくか」みたいな少しノスタルジーの味のある終わり方にぴったりな曲でとてもエモかったです。
総括
最終回の終盤で明かされるサプライズは「最後まで見て良かった」と思わされる仕掛けがあってとても愛おしく感じました。いやあ、良い話だったなあ。
ドラマを観ながら自分が幼少期だった頃の「1988年」を思い出すこともあったのですが、
僕が知っている「1988年」はもっと暴力的だったような気がします。
かつての青年は(価値観として)口下手が美徳だったこともあって、コミュニケーション自体がそもそも上手じゃありませんでした。(自分の心情を口にすること自体「恥ずかしい」と思われていた節もありました。)
そんな口下手な青年達は「話すところ」よりも「ゲンコツ」や「大きい声で怒る」ところを見る機会の方が多かったし、ドラマの舞台より田舎になるほどもっと暴力的でもっと強権的で閉塞感が強かったように思うのです。
ドラマ作品ですし「思い出は美しかったりドラマチックだったりする」ところは誰しも共通認識として持っているものなので批判するほどのことでも無いのですが、この作品の時代感が「事実」のようにならないように書き残しておこうと思います。
この記事のアイキャッチ画像 :UnsplashのJordan Durziが撮影した写真のJordan Durziが撮影したイラスト素材
