以前痛風と診断された時、医師に言われていたまま忘れていたことがあります。
「激しい運動は控えましょうね。」
私の中の激しい運動といえばフルコンタクトのあるラグビーのようなイメージをしていたのですが考えが甘かったようです。
実は痛風と診断されてから生活習慣そのものを改めるべく、割と積極的に運動をしていました。
1日30-60分の有酸素運動が効果的ということを調べていたので、時間があって晴れている日は割としっかり走っていました。
しかし、ただ走るだけでは味気ないというか飽きてしまうので 1.5k-3kウォームアップのジョグ→500mインターバルトレーニング→60mダッシュというメニューを定めて走っていました。これはただ闇雲に決めた訳でもありません。
身体を温めた上で古傷のある足首や膝の様子を見つつ、どこまでの負荷がかかっても大丈夫なのかを調べるためのジョグ。ジョグだけでは心拍自体はそこまで上がりきらないため、肺活量を高めて一定の距離を全力で最後まで走り切るためのインターバル。ジョグやインターバルトレーニングではどうしても中長距離を走る姿勢になるため、短距離を最高速度で走る筋力を養うためのダッシュという具合に割としっかりめに走り、割と走り抜ける実感を掴みかけていました。
今思えばそれが良くなかった。
欲が出て久しぶりにラグビーがしたくなってしまったのです。
高校時代を通して汗を流し、40歳を機に22年ぶりに再開したラグビーだったのですが、仕事が忙しくて長らく練習に参加できていませんでした。しかし今や走力とそれに伴う筋力がついてきていることを実感してしまったので、ラグビーがしたくなったのです。
スパイクで芝生の上を走る感覚、楕円球を受け取って繋ぐ楽しさは変わっていませんでした。また、以前にも増して走れる実感があり、大人気なく結構ハードに練習してしまいました。
終わった後は心地良い筋肉痛を全身に感じながら、明日からまた有酸素運動でもっと走れる身体をつくろうと気持ちを新たにしました。
翌朝、予想どおりの軋むような全身の筋肉痛と予想外の足首の激痛が襲いました。
久しぶりに全身を使ってあれだけ動いたので筋肉痛は理解できました。ただ、前にも痛風発作で経験した足首の激痛を再び味わうのは予想外でした。
さらに全身の震えと悪寒。。。熱はなかったのですが家族も心配するほどずっと震えていて、自分の身に何が起こっているのかわかりませんでした。
ふと思い出したのは先生が言っていたあの一言。
「激しい運動は控えましょうね。」
改めて調べると無酸素運動や高強度の運動は発汗によって体内の尿酸値を一時的に上昇させるため注意が必要とのことでした。さらに筋肉痛は体内の尿酸濃度を上昇させることもあるとのことでした。激しい運動が禁じられている理由を身を持って体感した出来事になりました。
不思議にも全身の震えと悪寒は一晩寝ると治っていましたが足首の激痛は残っており、痛み止めを飲みつつ痛みが引くのを待っています。
ちゃんとお医者さんのいうことを聞いて痛風の治療が落ち着くまで激しい運動はやめておこう。と改めて肝に銘じました。
いい年して何をやっているんだ。
この記事のアイキャッチ画像 : UnsplashのDavide Buttaniが撮影した写真
